8/16(水)「日本全国 能楽キャラバン!さいたま公演」が開催されます!

厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

市内では、4年ぶりに通常規模での夏祭りや花火大会が開催され、すごい盛り上がりをみせていますね!
やっといつもの「さいたま市の夏」の光景が戻ってきました!

そして今回ご紹介するこちらも、この夏に開催されるイベント、「日本全国 能楽キャラバン!さいたま公演」!
8月16日(水)にRaiBoC Hall(市民会館おおみや)大ホールで開催されます!

日本全国 能楽キャラバンとは、文化庁の事業の一環で、多くの方に文化芸術の素晴らしさや日本人としての誇りを想起される機会をお届けすることを目的に、北海道から九州まで、全国34都道府県・52会場・56公演行われる、能楽協会主催の大規模な能楽フェスティバルです。

現能楽界最高峰の出演者を中心に、能楽屈指の人気曲や、めったに上演されない演目など、バラエティー豊かな内容で開催されます。

さいたま公演は初開催となりますが、今回は「夏休み みんなの能狂言」と題して、初めて能をご覧になる方にも、お気軽にお楽しみいただける内容になっています。

演目は小・中学校の教科書にも掲載されている、能(金春流)「敦盛」,「羽衣」、そして狂言(大蔵流)「柿山伏」を上演します。

能で出演する金春流は、能楽五流の中でも最古の歴史を持った、古格を重んじる芸風が特徴で、例年5月に武蔵一宮氷川神社で開催される「大宮薪能」にも出演されています。

大宮薪能(武蔵一宮氷川神社 楼門内舞殿)

「敦盛」のシテ 辻井八郎氏は、質実剛健な舞台を勤める実力者であり、重要無形文化財総合認定保持者に認定されています。また、「羽衣」のシテ 安達裕香氏は、平成生まれの若手のホープとして活躍されています。

安達裕香氏のさいたま公演についてのインタビューでは、能の魅力や演目の見どころなどをお話しされているので、是非インタビュー記事をご覧になってみてください。
インタビュー記事はこちら(能楽協会HP)

日本全国 能楽キャラバン!さいたま公演の料金は、一般3,000円、25歳以下は1,000円です。(全席自由・税込)
はじめての方でもお求めやすい値段設定になっています。

チケットはオンラインまたはお電話でご購入いただけます。
オンライン購入はこちら(カンフェティ)
電話予約は、0120-240-540(カンフェティチケットセンター)まで。

約700年間つづく日本を代表する伝統芸能である能楽。
是非この機会に、能楽ファンの方はもちろん、能楽が初めてという方もご鑑賞ください!

「日本全国 能楽キャラバン!さいたま公演」
【日時】令和5年8月16日(水) 
(12:00開場)13:00開演−16:10終演予定
【会場】RaiBoC Hall(市民会館おおみや)大ホール
【料金】全席自由席(税込)一般:3,000円 25歳以下1,000円
【お問い合わせ】公益社団法人金春円満井会 03−6913−6714
詳しくは、イベントチラシをご覧ください。

女性がモデルの五月人形!? 岩槻人形博物館で展示中(7/3まで)!

5月5日は端午の節句。
岩槻の人形店でも兜や勇ましい五月人形、鯉のぼり等が店頭に並ぶようになりました。

岩槻人形博物館(通称:にんぱく)でも、素敵な五月人形がお出迎え。


桃太郎や金太郎など元気な男の子の人形とは異なり、
こちらは女性がモデルとなっている、「神功皇后・武内宿禰・従者」。
文化3年(1806年)頃に作られたもので、優美ななかにも美しい姿!!

神功皇后は「日本書紀」に登場する伝承上の人物で、
妊娠中(しかも臨月!)ながら戦に挑み、その帰路でお子様(のちの応神天皇)を出産したという伝説があるそうです。


重たいお腹を抱えて敵地へ赴くとは、
神功皇后・・・なんと度胸のあるママなのでしょう!!
勇ましい立ち姿ですが、その表情からは優しい母性も感じられます。
そして応神天皇、無事に生まれて何より!
左側の武内宿禰の腕の中には生まれたばかりの応神天皇の姿が。
愛おしそうに見つめていますね。
こんなママから生まれた赤ちゃんなら、きっと健康に育つでしょう!
ママ似で勇敢な人に育つのかしら?
・・・などと、展示室で人形を眺めながら妄想が止まらなくなりました。
想いを馳せて人形を眺めてみるのも、にんぱくでの楽しみ方の一つかもしれませんね。

この「神功皇后・武内宿禰・従者」は7月3日(日)まで展示予定です。

この他にも、常設展では様々な時代に作られた雛人形や、人形作りが学べる展示がたくさん!
衣装などにみられるその時代の流行等を見比べたり、表情の違いを楽しんだりと、楽しみ方は様々。


また、4月29日(金•祝)から企画展「郷土玩具~おまもり・えんぎもの~」がスタートします!さいたま市内で作られた郷土玩具も展示予定です。
ちなみに、5月1日(日)は「さいたま市民の日」で観覧料(個人)が無料!
この機会にぜひお出かけください!! 


また、岩槻人形博物館の後は、
「さいたま歩きが楽しくなる見るガイドブック」で岩槻散策はいかがですか?

城下町岩槻コースは岩槻観光ボランティアガイド会のオススメ!
人形の他にも、歴史ある建築や寺社仏閣、屋根上の瓦鐘馗、食い違い道路など、時代の名残を感じられるスポットもたくさん登場します。
お出かけ前にチェックして、岩槻を満喫しましょう♪

40年の歴史を伝えます。大宮薪能ポスター展を開催中。

毎年5月に武蔵一宮氷川神社境内で開催している「大宮薪能」は、東北・上越新幹線の開業を記念して昭和57年に第1回が行われ、本年で記念の40回目を迎えます。今回は無観客で実施し、その模様を収録してオンラインで配信します。

配信に先がけ、JR大宮駅東西連絡通路内にて大宮薪能ポスター展を開催しています。

40回分のポスターを、今回は2回に分けて展示させていただいております。

5月31日(月)から6月3日(木)まで、第1回から第20回までのポスターを展示しました。続いて本日6月4日(金)〜6月7日(月)まで、第21回から第40回までのポスターを展示しています。

※最終日の7日は午後4時頃まで展示予定です。

思い出とともにいくつか過去のポスターをご紹介します。

こちらは記念すべき第1回のポスターです。氷川神社の神池と楼門を背景に、白を基調とした美しいデザインですよね。

 

第20回のポスターです。作り物の鐘が舞台に吊るされ大掛かりな仕掛けが特徴の「道成寺」がメインビジュアルに。この年に観世流と金春流それぞれの流派で演能されました。ポスターにも秘曲”道成寺”の文字が入っていますが、40年の歴史がある大宮薪能でも演能されたのはこの1度だけです。

 

第30回のポスターです。「鞍馬天狗」は子方の出演があるのですが、この時は一般募集をして、さいたま市民の7人のお子さんにご参加いただきました。能の基本動作であるすり足など、事前に演者の先生のご指導を受けて練習を重ね、本番ではたくさんのお客さまの前で演じられました。子どもたちにとって貴重な体験となったことでしょう。この年は東日本大震災の影響もあり、会場が市民会館おおみやでの開催となりました。

 

第32回のポスターです。「土蜘」は大宮薪能でも人気の演目です。クモの糸が放たれると会場のお客さまから思わず歓声があがりました。初心者の方でも楽しめる演目ですよ。大宮薪能ではこれまで4回演能されています。

上品で華やかなポスター、月や能舞台の入った風情あるポスター、演能の迫力が伝わってくるポスターなど、その年の大宮薪能の演目に合わせてデザイン・作成されてきました。大宮薪能の魅力とその歴史を感じとっていただけるかと思います。

さて、今回はJR大宮駅様のご協力をいただき、東北・上越新幹線開業当時の大宮駅の様子の写真も展示しています。既にご覧になった方からとても懐かしいというお声もいただきました。貴重なお写真をぜひご覧ください。

先日、無観客での大宮薪能を実施しその収録を終えました。今回は武蔵一宮氷川神社楼門内の舞殿にて演能され、これまでとはまた違った厳かな雰囲気で、幻想的な世界が作り出されました。

【オンライン配信のご案内】

■テレビ埼玉特別番組
放送日:令和3年6月12日(土) 19:00〜20:30

■YouTube配信
配信期間:令和3年6月13日(日)〜令和3年9月12日(日)
(公社)さいたま観光国際協会YouTubeチャンネル
テレ玉YouTubeチャンネル

■演目等
・素謡(金春流)「翁」 金春 憲和
・能(金春流)「羽衣」 本田 光洋

「羽衣」は、大宮薪能では演能回数が最多の演目で、美しい装束と優雅な舞が見どころです。今回、蝶々の模様の装束は幕末のもので、能面は四百年前のものらしいですよ!ぜひオンライン配信でご鑑能ください。

※「第40回記念大宮薪能」について詳しくはこちら

さいたま市の背中(152)『3月11日の素晴らしきコンサート@埼玉会館』

どーも、さいたま市民観光サポーターまつです。

新年度になり新しい生活に入る、入った、という方も多いのではないでしょうか。
過去のことを振り返る暇があまり無い現代ですが、例えば一ヶ月前はどんなことが世間のトピックだったかパッと思い出せる方はどれくらいいるでしょうか。
今であれば「第4波」とか「まんぼう」とか「聖火リレー」などが関心の高いトピックだと思いますが、先月のトピックといえば「震災10年」が挙げられるのではないでしょうか。
そんなわけで今回は少し時を遡り、3月11日のことを書きます。

2011年の東日本大震災。

改めて当時の様子を動画などで振り返ると、物凄いことが起きたのだなと身震いがします。
ぼく自身は震災当時は短期間ですが、仕事の都合で人生で唯一他県(茨城県)で生活をしていた時期でした。
地震の名前に「東北」は付いていますが、茨城のような東北と隣り合う北関東でも被害はありました。
水道などのインフラは止まり、会社(工場)は短期間でしたが操業停止もしました。
もちろん首都圏の住民も帰宅難民であったり、計画停電であったり、多くの影響を受けたと思います。
いずれにしても言葉にならないくらいの出来事でした。

2021年、つまり今年の3月11日、皆さんは何を考え、どのように過ごしていたでしょうか。

ぼくはコンサートにでかけていました。

「こんな日に娯楽なんてけしからん!」なんて思いますか?
いや違うんです。

ぼくもですね、最初はそんなことを思ったんですよ。
コロナ禍でも様々な文化・芸術イベントが中止になったり、アーティストの収入が減ったり、一方で日本は文化・芸術軽視、欧州などでは日本に比べて支援が手厚い、などのニュースなどもありました。

しかし沈んだ心、傷ついた心に音楽の力は偉大です。
そんなことを特別な日に改めて実感したコンサートだったのであります。

そのコンサートとはこちら。

正直ですね、チケットを取った時点では震災とかそういうことは一切考えていなかったんですよ。
過去にブログでも何度か言及をしていますが、ぼくはクラシックギターを学生時代からやっていて、気になるコンサートのためなら趣味の旅行と合わせて日本全国どこにでも行きます。
ギタリストの村治佳織さんは別に熱烈なファンではないけど、著名なギタリストですし、それがさいたま市に来られるっていうことであれば、行かない選択肢はないな、と思ったんです。
で、チケットを取ってから、「あ、公演日は特別な日なんだな」と思い出したのが実際のところです。
ポスターをよく見ると「特別な日、祈りを捧げる演奏会」というフレーズも書いてありました。

やってきました、埼玉会館。
完成は1966年、近代建築の巨匠、ル・コルビジェに学んだ建築家、前川國男氏の設計です。。
浦和駅周辺は大規模な開発が進められているけど、その中でも異彩を放つ歴史的建造物でもあります。
著名アーティストの全国ツアーの埼玉公演などに組み込まれることも多くあるホールです。


なんかいいですね、こういう手作り感&ローカル感のある立て看板。


さて時代はコロナ禍。
コロナ禍でのイベント開催については報道等で見聞きしていると思いますが、クラシックコンサートなどの声の出さないイベントは大分緩和されるようになりました。
そらそうだ、クラシックコンサートのように黙って同じ方向を向いていればリスクは職場や飲食店、交通機関内に比べて相当程度に抑えられると思われますから。
とはいえ不測の事態ってのはやはりあるでしょうから、この日も厳重な感染防止対策が取られていました。
具体的には間隔を空けた入場、体温チェック、消毒、マスク、そしてパンフレットは手渡しでの配布は無しで自分で取って行くスタイル。
また、クラシックコンサートによく行かれる方はご存じと思いますが、こういう場では結構な数の公演チラシが配られます。
しかしコロナ禍ではすっかりその厚みも減ったと感じました。
コンサートの自粛や外国人アーティストの入国制限が影響しているのだな、とこういう部分でもコロナ禍の影響力を感じました。

開演前にホール内を激写。
席は左右両側を1席ごとに空ける対策が取られていました。
ぼくは肩幅が広いので、こういうコンサートホールの座席は狭くて、いつも窮屈を感じていました。
コロナ禍でクラシックコンサートに何回か行きましたが、ここだけの話、ゆったりと音楽鑑賞することができて少し喜んでいます。
その反面、マスクの息苦しさがあるのでどっちもどっちですが。

この日のプログラムはこんな感じ。
ギタリストの村治佳織さんにだけ注目をしていましたが、後半のソリストは小山実稚恵さん。
これまた超著名なピアニストです。

なおこの日は平日の16時開演のコンサートでしたが、(1席ごと空けた状態で)満員でした。
そりゃこの布陣だったらそうだろうなぁと思いました。
ちなみにぼくは仕事を早上がりして都内から駆け付けました。

冒頭は本日の指揮者、尾高忠明さんのプレトーク。
初めて生で拝見しましたが、トークがとても上手で引き込まれました。
震災当時のこと、コロナのこと、大変な時だからこその音楽の力について、熱を持って話してくれました。
やっぱり芸術って大事ですよ、こういう時だからこそ。
ぼくも改めてそう思いましたよ。

さて、コンサートが始まりました。
コンサートレビューはここのメインではないので詳しくは割愛します(←要するにレビューの才能なし)。
アランフェス交響曲は「ギター協奏曲といえばこれ!」という王道中の王道ですが、ぼくはあまり好きじゃないんですよね笑。
あのスペイン曲らしい日本人と真逆の情熱さというか、不安定さというか、リズムが揺れる感じ。
演奏自体はとても素晴らしく、よくロックやポップスのライブでは「声からCD音源」という誉め言葉がありますが、今回はまさに「手からCD音源以上」というクオリティ。
そりゃオーケストラが天下のN響ならそうなりますわな。

協奏曲を全て弾き終わり、アンコールの時間。
村治さんがチョイスしたのは、やはりというべきか震災のチャリティソングである「花は咲く」のギターソロ。
正直ぼくは原曲はファンではないのですが、これの演奏は本当に素晴らしかった。
ギターにしか出せない表現の豊かさ、アレンジの良さ、弦の音色・・・。
壇上のN響の演奏者たちも、シミジミと聴き入っているのが良く分かりました。
偏見だけどソリストのアンコールの時ってオーケストラの演者って落ちてる(ボーっとしてる)気がするんですよね笑。
でも今回はバイオリンとかピアノとか、他のソロ楽器に比べてクラシックギターのレアさもあって、観客のみならず演者も耳を傾けて聴き入っているように見えました。
今日が特別な日だからこそ。
なお音源があるかなと思って探したら本人の演奏がYouTubeにありましたので、興味がある方は「村治佳織 花は咲く」で検索してみてくださいませ。

後半は小山実稚恵さんの登場。
もうね、ギターに比べるとピアノはズルいですね笑。
オーケストラに負けない、いや張り合う音量、表現力。
特に最後の「火の鳥」の迫力は凄まじかったですわ。
これは名曲だから知っている方は多いでしょうね。

「火の鳥」のあらすじ、ご存じですか?
一部、Wikipediaから引用します。

イワン王子は、火の鳥を追っているうちに夜になり、カスチェイの魔法の庭に迷いこむ。黄金のリンゴの木のところに火の鳥がいるのを王子は見つけて捕らえる。火の鳥が懇願するので解放するが、そのときに火の鳥の魔法の羽を手に入れる。次に王子は13人の乙女にあい、そのひとりと恋に落ちるが、彼女はカスチェイの魔法によって囚われの身となっていた王女(ツァレヴナ)だった。夜が明けるとともにカスチェイたちが戻ってきて、イワン王子はカスチェイの手下に捕らえられ、魔法で石に変えられようとする。絶体絶命の王子が魔法の羽を振ると、火の鳥が再び現れて、カスチェイの命が卵の中にあることを王子につげる。王子が卵を破壊したためにカスチェイは滅び、石にされた人々は元に戻り、王子と王女は結ばれる

まつ流にザックリ解説すると「色々困難があったけど、最後は大円満&ハッピーエンド」。
まさに今の世の中に相応しい選曲だなと思いました。
こちらも音源・動画は無数にあるので検索してみてくださいませ。


というわけで、コロナ禍&震災10年に、地元さいたま市の埼玉会館で開催されたコンサートに行ってきたよ、という記事でした。

「コロナ禍&震災10年」
そうサラっと書いてしまったけど、人によってはその濃淡はあるだろうけど、基本的には「もうホントに何なの?」って世の中だと思います。
ここでどんな言葉を書いても響かないと思うけど、芸術に一瞬でも救いを求めても良いのかも?と個人的には改めてそう思った印象深い日となりました。

おしまい。

(参考リンク)
NHK交響楽団 尾高忠明(指揮)小山実稚恵(ピアノ)村治佳織(ギター)
埼玉会館 – 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団

【まつ直近記事3本】
(149)『スーパー銭湯飯は侮れない@湯屋敷考楽』
(150)『約20年振りに鶏白湯ラーメンを食べたら大人になったことを実感しました@麺匠むさし坊』
(151)『さいたま市の図書館が全館休館しているから、さいたま市の図書館の凄さと書評を語ります』

사이타마,오길 잘했다!さいたま、行ってよかった!


公益財団法人埼玉県国際交流協会の事業で、韓国からの留学生が5日間当協会でインターンシップを行いました。

インターンシップ中に発見した「さいたま市」について、韓国語で記事をまとめてくれました!写真も本人が撮影、編集をしています。下部に日本語訳もあるので、インターンシップ生から見た「さいたま市」を通して、さいたま市の魅力を再発見していただけたらうれしいです。いつかまた旅行を楽しめる時が来たらさいたま市にも足を運んでいただきたいです。ぜひ、現地のお知り合いがいたら、この記事をシェアしてください。



여러분은 일본 여행하면 가장 먼저 떠오르는 곳이 어딘가요? 

일본을 찾는 관광객들이 가장 많이 방문하는 도시인 도쿄는 전 세계에서 사랑을 받고 있습니다. 저 또한 유학 전 일본 여행 당시 도쿄 만 둘러보고 돌아갔었습니다. 그 후 유학생 신분으로 일본으로 와 사이타마 현에 거주하였고, 그제야 사이타마라는 곳을 알게 되었는데요. 도쿄에서 30분 정도 거리에 위치한 사이타마 시는 도쿄와는 다른 또 다른 매력을 지닌 관광지가 제법 있답니다. 저 또한 사이타마 시는 이전 쇼핑 목적으로만 방문하였습니다. 사이타마 현 내 고급 쇼핑 거리라는 이미지를 가지고 있었지만, 이번 기회를 통해 사이타마 시의 다른 매력을 느낄 수 있었습니다.

오늘은 제가 사이타마 시에서 체험했던 경험을 바탕으로 알아보는 시간을 가져보려고 합니다. 일본 애니메이션이나 드라마에 많이 등장하기 때문에 외국인인 저에게도 신사는 친숙한 존재이며, 일본에서 참 많이 볼 수 있었습니다. 하지만 지나쳐 가기만 했을 뿐 신사 안까지 들어가 본 적은 이번이 처음이었습니다. 제가 방문한 곳은 ‘무사시노 이치노미야 히카와 신사’라는 곳이었는데요. 히카와 산도는 사이타마 시의 역사·문화적 자산으로서 도심부에 남겨진 귀중한 녹지공간으로서 2km에 달하는 느티나무 가로수 길이 신사까지 이어졌습니다. 끝없이 이어진 느티나무 가로수길에 주홍빛 ‘토리이’가 인상적이었습니다. ‘토리이’는 신사의 입구 등에 세워진 문으로 신과 인간 세상을 나누는 경계의 의미를 가진 문이라는 것도, 히카와 신사의 두 번째 토리이인 ‘니노 토리이’는 목조에서는 관동지역 최대급의 크기를 자랑하는 토리이라는 것에 또 한 번 놀랐습니다. 신사 안을 들어가 보니 알록달록한 에마 주머니를 볼 수 있었습니다. 기존의 소원을 써서 거는 것과는 다르게 내용이 보이지 않게 한 주머니 형태는 귀여웠습니다. 그러나 주머니로 한 이유가 다른 사람의 소원을 찍어 SNS에 올리는 사람들이 간혹 있어 개인 정보 유출 위험을 막기 위해서라는 이야기를 듣고 나서는 씁쓸하였습니다.일본인에게는 친숙한 신사, 교회가 많은 한국과는 다른 문화를 즐길 수 있었고, 가깝지만 먼 나라임을 다시 한 번 깨닫는 기회였습니다.

히카와 산도를 중심으로 히카와 신사, 오미야 공원, 오미야 분재촌 등이 입지하여 있어 다음은 오미야 공원으로 이동하였습니다. 오미야 공원은 현재 사이타마 현 내 가장 긴 역사와 가장 이용자가 많은 공원입니다. 벚꽃 명소 100위안에 드는 공원답게 공원은 아주 큰 규모로 마치 센트럴파크처럼 펼쳐져 있었습니다. 광장, 박물관, 호수, 일본정원,  산책로와 연못까지 잘 보전된 생태계가 살아있는 아름다운 공원이었으며, 귀여운 오리들과 자라도 볼 수 있었습니다. 오미야 공원 나들이는 시각적인 즐거움을 만끽할 수 있었습니다. 근처에 제2오미야 공원에서는 벚나무들이 아주 예쁘게 피어있어 조명을 받는 무대 위 주인공이 된 기분과 함께 아직은 이른 봄을 만끽할 수 있었습니다. 볼 수 있다는 것이 얼마나 행복한지 알게 된 순간이었습니다.

이번에 사이타마 시를 여행하면서, 일본의 오랜 전통이자 문화의 하나인 분재에 대해 체험하고 배울 기회를 얻게 되었습니다. 오미야 역 북쪽으로 두 정거장 떨어진 곳에 위치한 오미야 분재촌은 1923년 관동 대지진으로 큰 피해를 입은 분재 업자들이 분재 육성에 적합한 토양을 찾아 함께 조성한 조용한 동네입니다. 오미야 분재촌은 지금도 명품 분재의 성지로 알려져, 일본뿐 아니라 전 세계에서 많은 애호가가 방문한다고 합니다. 조용한 길을 따라가다 보면 아늑한 분위기의 주택가 안에 여러 채의 분재원과 2010년 3월에 개관한 세계 최초의 공립 분재 미술관인 오미야 분재 미술관이 있습니다. 분재에 관심이 없는 사람의 눈길도 끌 정도의 훌륭함이었습니다.분재 미술관에서는 계절의 제철 분재가 약 70점 있어 다양한 각도에서 분재를 감상할 수 있었습니다. 이 외에도 분재를 중심으로 분재 화분과 수석, 역사자료 등을 통해 분재의 매력을 충분히 맛볼 수 있었습니다. 오미야 분재 미술관 로비에 들어서자 커다란 칸자쿠라 분재가 마중을 나와 주었습니다. 겨울에 피는 벚꽃인 칸자쿠라를 보고 있으니 단순하면서도 아름다운 벚꽃 그림으로 들어간 기분이었습니다. 미술관 담당자분에게 분재 감상 시에 주의하면 좋은 포인트도 배울 수 있었습니다. 정면은 줄기가 가지에 가려있지 않아 잘 보이고, 가지가 균형 있게 배치되어 있다는 것과 아래에서 위로 올려보면 분재가 가지는 대목감을 느낄 수 있다는 점이었습니다. 정말 보는 시선에 따라서 분재들은 각각 다른 표정을 하고 있었습니다. 감상 포인트에 주의하여 훌륭한 분재들을 보다 보니 분재에 푹 빠져버렸답니다. 본관 2층의 분재 테라스에서는 분재 정원을 한눈에 볼 수 있었습니다. 사람의 손을 통해 경치를 만들어 내는 것의 아름다움과 일본의 정취 느낄 수 있었습니다. 히카와 산도에서 출발하여 오미야 공원, 오미야 분재촌까지 온종일 자연 속에서 걷다 보니 몸도 마음도 건강해지는 느낌이었습니다. 

여러분은 사이타마 현이 일본 최대의 인형 산지인 것을 알고 계셨나요? 그중에서도 이와쓰키는 ‘인형의 고장’이라는 별명을 가진 사이타마 시의 작은 지구입니다. 에도 시대에는 죠카마치( 밑에 형성된 도시),슈쿠바마치(역참마을)로서 번성했으며 인형의 산지로서도 전국에 이름이 알려져 있습니다. 저는 히나마츠리 이벤트 기간에 이와츠키에 방문하였습니다. 각 명소를 돌아다니며 스탬프를 모아 마지막에 기념품으로 교환하여 동심으로 돌아가는 시간이었습니다. 마을 곳곳엔 인형 가게가 줄지어 있었으며, 오래된 것부터 새로운 것까지 화려한 것부터 단조로운 것까지, 다양한 인형을 즐길 수 있었습니다.

이 특별한 인형들은 히나 인형이라고 불리며, 매년 3월 3일에 하는 히나마츠리에 이용되고 있습니다. 히나 마츠리는 여자아이가 건강하게 성장하기를 바라는 일본의 연중행사입니다. 여자아이들과 남자아이들을 위한 날이 다르다는 점에서 한국과 큰 차이가 있어 놀랍기도 하였습니다. 또한, 저에게 인형은 어릴 적 갖고 노는 장난감이라는 대상에 지나지 않았습니다. 하지만 일본은 이렇게 긴 역사의 세월 속에서부터 다양한 인형이 만들어져 왔고, 지금까지도 일본인의 인형에 대한 사랑은 변하지 않고 일본인에게 인형은 단순히 꾸미거나 노는 도구가 아니라, 하나의 생명이 있는 의미 있는 대상이라는 것을 알게 되었습니다.

2020년에 개관한 이와츠키 인형 박물관에서는 인형제작 도구와 재료, 히나 인형, 고쇼 인형, 가모 인형 등 다양한 일본 인형을 감상할 수 있었습니다. 일본 사람들에게 인형이란 일본의 주요 문화로 정착될 만큼 오래전부터 함께 한 대상이구나라고 생각하게 된 시간이었습니다. 이와츠키는 과거로 타임슬립을 해 온 것 같은 느낌을 받았습니다. 이번 여행을 통해 재미없는 옛날 것이라는 편견이 생기기 쉬운 전통문화가 현대문화와 단절되지 않고 이어져 있는 모습을 보며 전통문화를 대하는 태도나 이를 부흥시키려는 산업에 힘을 쓰고 있는 일본에 대해 다시 한 번 알 수 있는 계기가 되었으며, 디지털 세상 속 옛것을 지키려고 하는 일본의 ‘온고지신’의 정신이 보이기도 하였습니다.이번 여행은 사이타마 시의 구석구석을 느낄 수 있는 여행이었습니다. 작지만 독특한 색을 지닌 사이타마 시 ‘또 오고 싶다’라고 생각이 드는 곳이었습니다.

한국에는 잘 알려지지 않았지만, 일본의 정취를 느낄 수 있는 아름다운 사이타마 시에 방문해 주세요. 이번 기사를 통해 사이타마 시에 대한 많은 관심을 가져주셨으면 좋겠습니다!

감사합니다.


日本語訳

さいたま、行ってよかった!

皆さんは日本旅行と言えば一番に思い浮かぶところはどこですか?日本を訪れる観光客が最も多く訪れる地域である東京は、世界中の人々に愛されています。私も留学前、観光客として行ってみた所は東京、大阪くらいです。その後、留学生として来日して埼玉県に住み始め、やっと埼玉という場所を知りました。東京から約30分のところにあるさいたま市は、東京とはまた異なる魅力を持つ観光スポットがたくさんあります。私、さいたま市は以前ショッピング目的で数回しか行ったことがありません。埼玉県内での高級ショッピング街というイメージを持っていましたが、今回の機会を通してさいたま市のまた別の姿を見ることができました。

今日は、私がさいたま市で体験した経験をもとに語っていきたいと思います。

  • ゆったり~氷川神社、そして大宮公園

日本のアニメやドラマに多く登場するため、外国人の私にとっても神社はなじみ深い存在であり日本でよく見られました。しかし、通りすぎるだけでしたが今回やっと神社の中まで入りました。私が訪ねたところは「武蔵一宮氷川神社」というところです。神社の参道はケヤキを中心としたおよそ700本の樹木が南北約2キロメートルにわたり続いており、さいたま市における歴史・文化的資産として、都心部に残された貴重な緑の空間となっています。果てしなく続くけやき並木に朱色の「鳥居」が印象的でした。「鳥居」とは、神社などにおいて神域と人間が住む俗界を区画するものであり、神域への入口を示すものです。氷川神社の2番目の鳥居である「二の鳥居」は木造では関東最大級の大きさを誇る鳥居であることにもう一度驚きました。神社の中を入ってみると、カラフルのふくろ絵馬がたくさんあります。従来の願いを書いてかけるのとは違って、中身が見えないようにしている袋の形は可愛いと思いました。しかし、ふくろに入れた理由について、他人の絵馬を勝手に撮影しSNSにあげたり、いたずら書きするようなケースがあったため、一昨年から袋に入れる形にしたそうです。そう聞いてしまうとなんだか世知辛いと思いました。日本人には親しみのある神社、教会が多い韓国とは異なる文化を楽しむことができました。近いようで遠い国であることをもう一度悟る機会でした。

氷川参道を起点に氷川神社、大宮公園、大宮盆栽村などが立地しています。次に大宮公園へ移動しました。大宮公園は現在、埼玉県内最長の歴史と最も利用者が多い公園だそうです。桜の名所100選に入る公園らしく、公園はとても大きい規模でまるでセントラルパークのように広がっていました。広場、博物館、日本庭園と池まで良く保存された生態系が生きている美しい公園で、可愛いカモと亀も見られ、大宮公園の散策は視覚的な楽しみが満喫できました。

また近くの第2公園では梅の花が咲き揃い、舞台の上の主人公になった気分とともに、まだ早い春を満喫しました。今この瞬間の幸せに気づき、目が見えるということに対して、感謝することができた瞬間でした。

  • マイナスイオンたっぷり! 盆栽村の中へ

今回さいたま市を旅行しながら、日本の古くからの伝統であり、文化の一つである盆栽について体験し学ぶ機会を持つことになりました。大宮駅から二駅のところにある大宮盆栽村は、1923年の関東大震災により大きな被害を受けた盆栽業者が盆栽育成に適した土壌を求めて一緒に造成した静かな町です。大宮盆栽村は現在も名品盆栽の聖地として知られ、日本のみならず世界中から多くの愛好家が訪れるそうです。落ち着いた雰囲気の住宅街の中に、数件の盆栽園と2010年3月に開館した世界で初めての公立の盆栽美術館である大宮盆栽美術館があります。盆栽に興味がない人でも、その見事さに目を引かれると思いました。

盆栽美術館では、季節の盆栽が約70点あり、様々な角度から盆栽を捉えることができました。他にも盆栽を中心に、盆栽の鉢植えや水石、歴史資料などを通して盆栽の魅力をたっぷり味わえました。大宮盆栽美術館のロビーに入ると、大きな寒桜の盆栽が出迎えてくれました。寒桜を観ていたら美しい桜の絵の中に入ったような気分になりました。美術館の担当者に盆栽鑑賞の際気をつけると良いポイントを教えていただきました。正面は幹が枝に隠れずによく見え、枝がバランスよく配置されていることと、下から見上げて盆栽の持つ大木感を感じることの大切さです。上から見るのと下から見上げるのとでは違った表情をしていました。鑑賞ポイントに気をつけながら見事な盆栽を見ていたら盆栽にはまってしまいました。本館2階の盆栽テラスでは、盆栽庭園が一望できました。人の手を通して景色をつくりだすことの美しさや、和の趣を感じることができました。氷川参道から大宮公園、大宮盆栽村まで一日中自然を歩いていると、心も体もリラックスになる感じでした。

  • 人形のまち、岩槻

みなさんは埼玉県が日本最大の日本人形産地ということを知っていますか? その中でも岩槻は「人形のまち」と呼ばれるさいたま市の東部の地区です。江戸時代には、城下町・宿場町として栄え、人形の産地としても全国に名を知られています。私はまちかど雛めぐりの期間中に岩槻に訪問しました。岩槻の名所を巡ってスタンプを集めて記念品に交換し童心に帰る時間でした。岩槻は街並みが保存されていました。古い人形から新しい人形、カラフルな人形からモノトーンの人形まで色々なお人形が楽しめる街並みはすごく可愛いし、建物の造りは素敵で歩くだけでワクワクしました。

この特別なお人形は雛人形と呼ばれ、毎年3月3日の雛祭りに利用されています。ひな祭りは日本において、女子の健やかな成長を祈る節句の年中行事です。女子と男子の日が別という点が韓国と大きい違いを持っていて驚きました。私にとって人形は、幼い頃遊ぶただおもちゃという対象に過ぎませんが、日本はこのように長い歴史の中で、いろいろな人形が作られてきたことや、現在でも日本人の人形に対する愛は変わらず、日本人にとって人形は単純に飾ったり遊んだりする道具ではなく、一つの命の意味のある対象だということが分かりました。2020年に開館した岩槻人形博物館では、人形製作の道具や材料、雛人形、御所人形、賀茂人形など、さまざまな日本の人形を鑑賞することができました。 日本の人々に人形とは日本の主要文化として定着するほど、昔から一緒に生活してきた物なんだなと思うようになった時間でした。 岩槻は、過去にタイムスリップしてきたような印象を受けました。今回の観光を通して昔から続く歴史がありながらも、時代の空気感を汲み取った新しいものづくりが盛んに行われている姿を見て伝統文化に接する態度やそれを復興させようとする産業に力を入れている日本に対してもう一度分かるきっかけになりました。デジタル化の現在の中、伝統を未来に繋ぐ日本の「温故知新」の精神が見えてきました。

定期的に訪れて楽しみたい!とすっかりさいたま市の魅力にハマりました。今回の観光はさいたま市の隅々を感じられ、大満足の旅となりました。

和の趣を感じる美しい街をぜひ訪れてみてください。この記事を通してさいたま市への興味を持っていただくと幸いです。

ありがとうございます。