氷川神社は正式には『武蔵一宮氷川神社』といいますが、地元の人たちは親しみを込めて『おひかわさま』と呼びます。
おひかわさまの参道は南北におよそ2キロ真っ直ぐに伸びています。正式におひかわさまにお参りするときには、吉敷町にある「一の鳥居」から入り、昔の尺度で十八丁(一丁は約109m)の道のりを歩きます。毎年8月1日に行われる氷川神社の例大祭では、今でも皇室からのお使いである勅使は、「一の鳥居」から参道を通ってご参向されています。
この参道の右側をよく見ていると、今自分がどの辺を歩いているのか見当が付くように、小さな石標に朱色の字で「氷川参道何丁目」と書いてある「丁石」が建てられています。かつては一の鳥居から一丁ごとに丁石が建てられていましたが、当時のもので残っているのは二丁、六丁、九丁、拾丁、十六丁の5基で、現在はいずれも神社や市立博物館で保管されています。
今ある18基の丁石は地元の崇敬者により復興建立されたものですが、みなさんもゆっくりと丁石を探しながら、昔の人々の足跡をたどってみてはいかがでしょうか。
■一の鳥居
所在地: | さいたま市大宮区吉敷町4-100付近 |
交通: | JRさいたま新都心駅より徒歩7分 |
■ 武蔵一宮氷川神社
所在地: | さいたま市大宮区高鼻町1-407 |
交通: | JR大宮駅東口より徒歩20分 または東武野田線大宮公園駅より徒歩15分 |
![]() 一の鳥居のスタート地点 |
![]() 現在の十(拾)丁石 (参道交番脇) |
![]() 昔の十(拾)丁石 (市立博物館保管) |
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