見沼通船堀「閘門開閉実演」

かつてさいたま市の東部には、見沼という大きな沼がありました。(現在見沼と呼ばれる地名があるのはそのためです。)
見沼は、享保年間に徳川吉宗の命を受けた井沢弥惣兵衛為永が行った新田開発により干拓され、見沼に代わる灌漑用水として開削されたのが見沼代用水であり、その用水上流の地域と江戸との間を舟運するために作られたのが、見沼通船堀です。
現在は国指定史跡として復元・整備されていますが、この「見沼通船堀」の閘門開閉実演が、8月27日(水)に行われます。
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通船堀は、代用水と芝川との3mもの水位差を克服するため、閘門と呼ばれる二つの木製の関を設けて水位を調整し船を通すもので、閘門式運河と呼ばれる形式です。(パナマ運河もこの形式です。)
この形式の運河としては、国内最古のものです。
tsusenbori_shikumi.jpg(クリックで拡大します。)
実演では、復元された「関」の間に船を浮かべ、「関」の開閉により実際に水位の高さが変わっていく様子がご覧できます。(橋や植栽などの堀の状況が違うため、代用水と芝川の行き来はできないようです。)
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一年に一度(毎年8月下旬)だけの実演ですので、お見逃しなく!
また、実演の途中で、市指定無形民俗文化財「見沼通船堀舟歌」にあわせた踊りも公開される予定です。
■期日
平成20年8月27日(水)※雨天及び渇水時中止
■時間
1回目/10時~(約90分)
2回目/13時~(約90分)
■会場
見沼通船堀東縁・一の関~二の関間
■問合せ
TEL048-829-1723(さいたま市教育委員会文化財保護課)
見沼通船堀のアクセスその他はこちら

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