大宮盆栽調査隊レポート(9)ヨーロッパ編

今日は書くことがたくさんあります!長文失礼。
European Bonsai Convention2日目。土曜日ということもあって、大勢の来場者でにぎわっていました。


コンベンション開催中、ドイツ盆栽協会、イギリス盆栽協会、フランス盆栽協会の会長さんと繋がりができて、急遽ヒアリングさせていただくことになりました。

まずドイツ盆栽協会。
ドイツ国内の盆栽協会の活動については、「盆栽を広める」だけではなく、「盆栽についての考え方を広める」というのが、設立時からの趣旨だそうで、下部組織が7つあるそうです。
会員には年2回の無料相談、セミナーなどの特典があり、ワークショップでは理論などのアドバイスも受けられるとか。
講師はクラブ認定の公認講師で、昔は盆栽業者が講師だったそうですが、盆栽専門の学校があり、そこの卒業生が現在は講師になっているとか。
この学校は、本校がイタリアで各国に分校があり、盆栽を学ぶために最高の環境だそうです。
学校(社会人の生涯学習的なものかと思われます)は計6年、試験もありその後2年は日本人に教えてもらい、免許のようなものがとれるそうです。教師は全部で現在30人いるそうです。
盆栽協会の会員は2000人以上!加盟していない方も含めると盆栽人口は5000-10,000人くらいいるのではないかと。最近はインターネットにある情報を通して盆栽の育成方法を学ぶ層も多いそうですが、やはりクラブなどで勉強した方が身に付いていくそうです。
ヨーロッパの文化として、再定義するという考え方もある。日本の伝統を受け入れつつ、自分たちの文化にアレンジしていく。
「ドイツの盆栽」というのは、まだないが、いつか独自のものをつくれたらいい。
浮世絵の広重とゴッホのように、お互いの文化に影響を与えられたら素晴らしいこと!
大宮のイメージは世界の盆栽の中心地。

盆栽アーチストとして世界的に有名なWalter Pallさんにもお話をお伺いできました。
「盆栽との出会いは、稲妻にあったようだった。衝撃を受けた。こんな不可能なことがあるのか!と本を読みまくったそうです。」


続いてイギリス盆栽協会。
82年設立。当初は15クラブから、今では91クラブに!
日本で修行した盆栽師も増えてきている。毎年それぞのクラブで展示会を行っていて、2年に一回全国レベルの展示会を開催。会員は全国で5000人。
イギリスでは盆栽ショップは20-25軒くらい。ホームセンターなどでも扱っているところもあるが、質が悪いので、専門ショップで買う愛好者が多い。
日本からの盆栽の技術情報は、最初は本1冊しかなく、なかなかわからなかった。
今はインターネット、国際組織を通じて情報を入手している。
大宮の知名度も非常に高い。

最後にフランス盆栽協会。
会員数は2000人。120クラブ!幅広い年代が加入している。
9つの支部があり、支部展示会から選ばれた盆栽で全国展示会が開催。
フランス協会独自の制度として、級をもうけており、これが励みになって技術を磨いている。
日本の盆栽事情は、盆栽専門雑誌などによって得ている。
大宮は、愛好家の間では大変知名度が高く、毎年訪問されている方もいるようだ。
フランスの盆栽人口は、伸びているので、今後が楽しみ。
レベルもあがってきており、欧州の他の国に追いつきつつある。
日本の盆栽は、やはり日本のものなので、いつかフランス独自の盆栽ができるといい。
盆栽は生き方、人生について学ぶことができる。日々のストレスから解放してくれるものである。

続いて、デュッセルドルフ盆栽博物館をご案内いただきました。


ここはまだオープンしたばかりだそうですが、盆栽アーチストのブッシュさんが開いている博物館です。


単に作品の展示のみではなく、盆栽の歴史、育て方から日本と海外の盆栽の比較展示など、大変工夫された展示がされており、初心者の方でも大変興味深くみることができる施設となっていました。
大宮盆栽美術館と協力、提携したいという有り難いご依頼もあり、今後関係が深まっていけるという手応えを感じました。


また、ここには、加藤三郎さんがてがけた盆栽も展示してあり、大宮との関係が感じられ大変感慨深かったです。


そして、夜にはコンベンションの懇親会、表彰式、ディナーパーティーが行われました。
ここでお時間を頂戴し、大宮のプレゼンテーションを行いました!
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200人くらい?の外国の方を前にして、うまくいくか不安もありましたが、大変好評をいただき、暖かい拍手を頂戴いたしました。
大地震の件と支援の御礼、さいたま市の紹介、盆栽村の成り立ちや、もちろんiPhoneアプリ「つい、盆栽。」も紹介。大変関心が高く、その場でダウンロードしてくれる方もいらっしゃいました。


そしてそして!テーブルには、さいたまから空輸した盆栽だー!!を配布!ドイツの方には「お水?」と思われたようでしたが、皆さん興味深く手に取って、さらに味わっていただいておりました。ちょっと甘さが微妙な感じだったようですが、喜んでいただけました。

プレゼン終了後、多くの方から声をかけていだたき、大変嬉しかったです!特に前述のPallさんからも、直々にお褒めの言葉をいただき、感激しました!

ということで、今回の調査隊の最大の山場は無事クリア!各国の方々とも深い繋がりができて、大きな収穫がありました!

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