さいたま市の背中(150)『約20年振りに鶏白湯ラーメンを食べたら大人になったことを実感しました@麺匠むさし坊』

どーも、さいたま市民観光サポーターまつです。

80年代に旧浦和市で生を受けて以来、JR埼京線が通る武蔵浦和エリアで生活をしています。
この約30年間で変わったことといえば、とにかく住民が激増したこと。
駅前にはタワマンがボンボンと建ち、その勢いは今も衰えを見せていません。
戸数から推測しても、増加した住民数は数千人という表現では足りないかも知れません。
地元民としては「何を期待して武蔵浦和へ?」と言いたくなるのは秘密ですが、それは置いておいても都心へのアクセスは抜群なので、それが選ばれる理由の一つなのでしょう。

住民の増加に比例して増えるのは何でしょうか。
そう、それはラーメン屋(←異論は認めます)。
でも武蔵浦和駅周辺に限ってはその現象が見られないようです。
いや、武蔵浦和だけではなくて、どちらも飲み屋街で有名な赤羽駅~大宮駅の間はラーメン屋不毛地帯となっています。
いかに埼玉県内を走る埼京線沿線が純粋な住宅地・ベッドタウンとして機能しているかが分かりますね。
そういう「治安の良さ」も選ばれる理由なのかも。

そんなラーメン屋不毛の地である武蔵浦和エリアで古くから営業しているのが「麺匠むさし坊」。
武蔵浦和駅から徒歩3分ほど、時間帯によっては行列もできる人気店です。
口コミサイトによるとオープン年が1999年とのことなので、もう20年以上営業されているようです。
ジャンルでいえば「鶏白湯ラーメン」。
クリーミーでコクのあるまろやか白スープが美味しいですよね。
でも実はぼくは約20年前に一度ここで食べて以降、一度も利用していないのです。

それはなぜか。
当時学生だった若かりし頃のぼくが好きななラーメンといえば、全増し!味濃いめ!脂多め!という攻撃力が高いラーメンでした。
そう、山岡家みたいなこってりラーメン。
そんな血気盛んな時期に食べた「むさし坊」のラーメンは、「うーん、もういいや」という感じのインパクトに欠ける味だったのです。

あれから20年!(←きみまろ風)
身も心も胃もすっかり落ち着いた30代のぼくがなぜ「むさし坊」に再挑戦しようと思ったか。
単純にいえば、鶏白湯スープの味を他店で覚えたんですね。
あ、美味しいね、これは、と。

だから思ったのです。
今なら「むさし坊」でも美味しく頂けるかも知れない。
20年越しの友情が芽生えるかも知れない、と。


店内は明るくて非常に綺麗だし、外からも様子が見れるので、入りにくいということは一切ありません。
女性客や家族連れも多く利用しているのを前を通り過ぎる度に見ていました。
座席はカウンターのみのレイアウト。

注文したのは一番オーソドックスな「むさし坊ラーメン」に煮卵をトッピング。
麺は太麺と細麺が選べるのが良いね。
その他にも担々麺やつけ麺、期間限定メニューなんかも有り、色々な味が楽しめるみたい。

(↑昨年11月時点の看板です)
白湯ラーメンの味そのものは他店で経験済だけど、やっぱり独特の旨味がありますね。
ホンワカというか、まろやかというか、何だか複雑で奥深い味(褒めてます)。
若かりし頃の自分は、この「分かりにくい味」が好きではなかったのだな。
思い返してみれば、客層の平均年齢は若干高めな気がしたかも。
こういう味を美味しいと思えるようになった自分は大人になったのだなぁと、つい遠い目をしながら食べてしまうラーメンでした。

なお、そんな「優しい味」に飽きた際は、塩昆布と薬味があります。

特に塩昆布は、柔らかくなった麺に対してコリコリした食感を与え、塩気と共にパンチのある味にしてくれます。
つまり刺激が足りなかったら自分で味変が可能ってこと。
なんだー、こういうのがあるって知ってたら20年も間を空けずに再訪してたのにー。

ラーメンマニアではないから断言できないけど、さいたま市周辺で鶏白湯ラーメンを食べられる店はそんなに無いんじゃないかな。
少なくともぼくのお気に入りリストには「麺匠むさし坊」がこの度追加されました。
20年越しで。


みんなも「麺匠むさし坊」で美味しい鶏白湯ラーメンを食べてみようぜ!

おしまい。

(参考リンク)
麺匠 むさし坊 武蔵浦和店 (食べログ)

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