さいたま市の背中(142)『新しい生活様式での映画鑑賞inさいたま市』

どーも、さいたま市民観光サポーターまつです。

突然ですがぼくの趣味の一つに「映画鑑賞」があります。

ホームグラウンドはもちろんさいたま市。
近所には浦和とさいたま新都心の2か所の映画館があります。
自転車で行ける距離に映画館があるって素敵やん?
その他にも日進浦和美園にも映画館はあります。
映画館のある街、さいたま市です。

新型コロナウィルス感染拡大に際しての緊急事態宣言下においては、映画館が全て営業自粛しただけでなく、多くの新作の上映が延期になったことは非常に残念でした。
そりゃ自宅でもオンラインで映画を観ることができるけど、映像や音声の迫力が絶対的に異なります。

6月に緊急事態宣言が解除され、映画館も段階的に営業を再開することができるようになりました。
人によっては考え方は色々あるだろうけど、ぼくは真っ先に映画館に行きました。
そんな「新しい生活様式」の中での「さいたま市」の映画館はどうだったか。
その様子をお伝えしたいと思います。

その前に、「新しい生活様式」において映画館はどのように位置付けられているか。
ネットで調べてみると消費者庁のホームページに詳細が掲載されていました。

映画館は上映中に会話はしないし、観客はみんな同じ方向を向いているわけだから、感染のリスクは高くはないとは個人的には思いましたが、それでもやはりこれだけの対策は必要とのことです。

では実際はどうだったのか。
非常事態宣言が解除された中で、さいたま市内の2か所の映画館に足を運びました。

1か所目:ユナイテッドシネマ浦和
ここはぼくのホーム映画館です。
過去にここで何度の感動体験をしたことか。

行ってきたのは平日の夕方の浦和駅。
駅前の浦和パルコの中にユナイテッドシネマ浦和があります。

これはどのメディアでも言われていることですが、街は「普通に混雑しています」。
パルコ館内も控えめに言って通常の7-8割といった印象でした。
地下1階にある埼玉県が関東一円に誇るスーパーのヤオコーに至っては、長蛇の列ができていました。

それなら映画館もそれなりに混雑しているのかな。
普段なら混在は嫌ですが、映画ファンとしては是非以前のような客足に戻っていて欲しいという期待もあり、複雑な想いを抱きながらエレベーターで6階に上がりました。


結果、物凄くガラガラでした。
平日とはいえ、ここまでガラガラなのは見たことがありません。
駅前もスーパーも通勤電車も某家具屋もも某ホームセンターも大混雑なのに。
映画館は世間から不要不急とされているのか。
仕方がないとはいえ軽いショックを受けました。

券売機もソーシャルディスタンス。

通常は入場開始と同時に多くのお客が入り、既に座席には誰かしら座っている、ということが多いのですが、この日はぼくが一番乗りでした。
座席にはソーシャルディスタンスを保つために「着席禁止」の張り紙が1席毎に貼られていました。
これだけ入場規制をしているなら相対的に席は埋まるのかなと思いましたが、結果としては上映開始までに来たお客さんは5-6人くらいでした。
いかに映画館が世間から不要不急とされているのかを実感しました。
そしてこの状態が長続きしたら経営は成り立たないんじゃないか、と本気で心配してしまいました。

この日観た作品はリュック・ベッソン監督の新作『アナ』。
リュック・ベッソンらしい迫力は勿論、主人公の女優がアニメから飛び出して来たの?ってくらい美形だったのが印象深かったです。
とても面白かった、おススメ。

なおコロナ禍においてのユナイテッドシネマの取り組みはこちらをご覧ください。

2か所目:MOVIXさいたま
同じ週にもう一か所の映画館に行きました。
さいたま新都心にあるMOVIXさいたま

混雑率は口にするまでも無かろう。
ここまで空いている状態は初めて見ました。

MOVIXの席間隔は1席毎だったユナイテッドシネマより厳重で3席毎。
何だか別世界のようでした。

ここで観た作品は新海誠監督の『天気の子』。
この作品は封切りをして随分経ちますが、この作品だけでなく新作上映が無い今の状況下においては、過去の作品が多く上映されています。

『天気の子』を観るのは3回目。
梅雨時だし劇中の情景に合うかなと思ったのと、ストーリー全体を支配する切なさ、過去の青春と重なる部分もあり、非常に気に入った作品です。
まぁぼくが言うまでもなく名作に位置付けられていると思いますが。
お客の入りは先日の浦和と同じくらいで6-7名くらい。
これだけの席間隔が空いていると、グループで、カップルで、友人で、というのはなかなか難しいのかもしれませんね。

なおコロナ禍においてのMOVIXの取り組みはこちらをご覧ください。

そんなわけで「新しい生活様式」の中でさいたま市の映画館に行ってきた報告でした。
新作も出せず、映画館に足も運べない中、映画界は非常に厳しいと実感しました。
これがいつまで続くか分からないけど、多くの業界、そしてそこで働く人たちを称え、そして自分もできる限りの支援をして行きたい、と改めて思いました。

皆お互い支え合って乗り越えて行こうぜ!

おしまい。

(参考リンク)
ユナイテッドシネマ浦和
MOVIXさいたま

【まつ直近記事3本】
(139)『リニューアルした考楽!』
(140)『さくら草まつり中止を受けて日本酒を飲む』
(141)『テイクアウトしてみたぞおぉぉっ(もつ焼 大阪屋)』






さいたま市の背中(140)『さくら草まつり中止を受けて日本酒を飲む』

どーも、さいたま市民観光サポーターまつです。

新型コロナウィルスの影響で外出の自粛やイベントの中止が相次いでいます。
ここさいたま市でもパルコやイオンなどといった大型の商業施設が休日を中心に臨時休業をしたり、イベントが中止になったりで多大な影響が出ています。

そんな中、さいたま市が世界に誇る一大イベントが例年であれば4月の中旬に行われるのですが、それもことごとく中止となってしまいました。

そのイベントとは「さくら草まつり」。

さいたま市の西部に位置する田島ケ原に自生する国の天然記念物であるサクラソウを愛でたり、それに関連する野外イベントなどが行われたりする大規模なイベントです。というか室内だけでなく野外イベントでもダメなのね。なんてこったい!

【開催中止】天然記念物指定100周年記念 さくら草まつり’20

田島ケ原への最寄り駅はJR武蔵野線の西浦和駅なのですが、ぼくは別名、「さいたま市で一番の秘境駅である西浦和駅が一年で一番混雑するイベント」なんて地元愛を込めて心の中で名付けていたりしています(なお西浦和駅の秘境具合は過去に記事にしていますので興味がありましたらご覧ください)。

さて、話を戻しますと、今年は田島のサクラソウが天然記念物に指定されて100周年という記念すべき節目だったのですね。100年前・・・1920年。その年に何があったか、パッと思い付きます?調べてみたところ、「大日本帝国が国際連盟に加入」とありました。大日本帝国って!そんな太古から咲き誇るサクラソウ、恐るべし。コロナに負けるな!サクラソウ!(1920年の出来事についてもっと知りたい人はWikipediaを読んでみよう!)

そんな100周年の節目を祝って、さくら草まつりの開催地と同じさいたま市桜区にある内木酒造から限定商品が発売されました。その名は「うらら」。

この「うらら」自体は普段から販売されているので、これは田島のサクラソウが国の天然記念物に指定されて100周年を祝って作成された限定ラベルという位置付けになるようですね。

こちらが通常の「うらら」。

限定ラベル品の購入先は北浦和のイオン。日本各地で地域密着で頑張っているイオンですが、近所のイオンには「埼玉県の地酒」コーナーなんかもあったりして、地元のお酒などを知る良い機会になります。

「ふくいくとした」。初めて聞く日本語でした。調べてみると、「よい香りがただよっているさま」。うーん、そのまま?なお漢字では「馥郁」。日本語って難しいね。みんなも機会があれば「ふくいく」を使ってみよう!使用例:今日のあたなはとてもふくいくですね!←使用後の責任は負いかねます。

肝心のお味ですが、非常に香り高く、飲みやすい。荒川水系で育ったからか、身体にとてもマッチする感じです。そう、それは埼玉の地下水と荒川の水と身体の水分が循環するかの如く。そんな意味不明なことを夢想してしまうくらい「ふくいく」な味でしたよ!

外出の自粛が当面続きそうですが、この機会に家で静かにお酒を飲んで過ごすのも悪くはないでしょう。飲みすぎには注意しつつ、来年のさくら草まつりを楽しみにしながら、この難局を乗り切ろうぜ!

おしまい

(参考リンク)
さくら草まつり(さいたま国際観光協会)
内木酒造

【まつ直近記事3本】
(137)『さいたま市に足りないのは地下鉄だ!』
(138)『湯けむり横丁おおみや!』
(139)『リニューアルした考楽!』