さいたま市の背中(54)『祭りの後の浦和駅周辺散歩』

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時系列的には前回の続編

(text by さいたま市民観光サポーター:まつ)
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大宮盆栽調査隊レポート(完)ヨーロッパ編

さらばマドリッド!


調査日最終日、JETROマドリッド事務所へお伺いいたしました。

マドリッドの経済概況をお聞きするとともに、盆栽に関しても代表的業者などをご教授いただき、大変参考になりました。

スペインは現在失業率が高いというだけでなく、報道などでも皆さんご存知のように、現在は欧州経済、世界経済も様々な問題を抱えていると。

盆栽に関しては、前日視察した博物館などの情報をはじめ、情報交換してきました。
フェリペ・ゴンザレス元首相は大変盆栽をお好きだったそうで、かなりコレクションもされていたようです。
現在コレクションは、マドリッド植物園に寄贈されたそうですが、盆栽がスペイン内に広がったのは、この方のお陰も大きいように思われました。

ということで、最後の調査も無事終わり、日本への帰路につきます。
約2週間にわたり、フランス、オランダ、ドイツ、スペインと4つの国を訪問、海外での盆栽事情の一部を見聞してきました。
多くの関係者に取材させていただき、大宮のアピールも多少なりとも出来たかと思います。

はじめて訪問した国もあり、電車の乗り方ひとつから分かりませんでしたが、Twitterなどでも皆さんからの暖かい励まし、大変心強く感激いたしました。
今回の築けた人脈を、今後につなげていきたいと思います。

すでにマドリッドを離れ、トランジットのために間もなくフランクフルトです。

本当に応援ありがとうございました!

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大宮盆栽調査隊レポート(11)ヨーロッパ編

マドリッドでの調査、今日は3件訪問しました。


まずは、Alcobendas盆栽ミュージアム。アルコベンダンスという村の公園にある施設で、展示盆栽もクオリティが高かったです。

スペインの盆栽界はヨーロッパでもかなり成熟しているとの事で、日本で展示会に出品しても遜色のないようなものが揃えられていました。
2年に一度展示会も開催されており、欧州でも有数のコレクションが揃えられていました。しかも、なんと入場無料だとか!
丹精に手入れが行き届いている印象を受けました。

続いてはLaos Gardenという盆栽ショップ。


こちらでは、盆栽の販売はもちろん、道具や鉢、小物なども品揃えが充実しておりました。スタッフも若く、情熱が感じられ、近所にもう一件借りて、来年にはスクールも始めるんだとか。盆栽に対する真摯な姿勢を感じました。

最後は、盆栽雑誌Bonsai Actualも発行されているDavidさんの盆栽園へ。もう、何だか日本で見ているような錯覚を覚えるくらい素晴らしい盆栽が多かったです!


職人さんも丁寧に盆栽の手入れ、水やりなどをされていました。

スペインの盆栽人口は5000人くらいだそうで、クラブは60くらい。日本で学んだ方も何人かいるそうですし、日本へ盆栽の買い付けにも何度もいらしてるそうです。
日本の情報をもらえれば、こちらでもPRしていただけるとの暖かい言葉もいただきました。

スペインでの印象は、とにかく若い世代が盆栽界に多いこと。30,40代のパワーがある年代が引っ張っているという感じを受けました。技術もかなり高いようですし、これだけ若い世代がいると、将来もかなり有望なのではないでしょうか。
日本も頑張らなければ!

明日の午前中の調査で今回のヨーロッパ調査隊は全行程を終え、午後には日本への帰路につきます!

長い間お読みいただきました方、たくさんの励ましもいただき、ありがとうございました!もう一日よろしくお願いします!

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大宮盆栽調査隊レポート(10)ヨーロッパ編

ドイツでの調査行程を終え、スペイン、マドリードに入りました。

マドリードと言えば、このスタジアム、Santiago Bernabeu!

連日大変暑い日が続いていて、昼間はこちらもかなり暑くなります。

事前に聞いていた話では、スペインはヨーロッパの中でも、イタリアに次いで盆栽が盛んだと聞いています。
この調査隊も、いよいよ最後の地。
もう一踏ん張り頑張ります!

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大宮盆栽調査隊レポート(9)ヨーロッパ編

今日は書くことがたくさんあります!長文失礼。
European Bonsai Convention2日目。土曜日ということもあって、大勢の来場者でにぎわっていました。


コンベンション開催中、ドイツ盆栽協会、イギリス盆栽協会、フランス盆栽協会の会長さんと繋がりができて、急遽ヒアリングさせていただくことになりました。

まずドイツ盆栽協会。
ドイツ国内の盆栽協会の活動については、「盆栽を広める」だけではなく、「盆栽についての考え方を広める」というのが、設立時からの趣旨だそうで、下部組織が7つあるそうです。
会員には年2回の無料相談、セミナーなどの特典があり、ワークショップでは理論などのアドバイスも受けられるとか。
講師はクラブ認定の公認講師で、昔は盆栽業者が講師だったそうですが、盆栽専門の学校があり、そこの卒業生が現在は講師になっているとか。
この学校は、本校がイタリアで各国に分校があり、盆栽を学ぶために最高の環境だそうです。
学校(社会人の生涯学習的なものかと思われます)は計6年、試験もありその後2年は日本人に教えてもらい、免許のようなものがとれるそうです。教師は全部で現在30人いるそうです。
盆栽協会の会員は2000人以上!加盟していない方も含めると盆栽人口は5000-10,000人くらいいるのではないかと。最近はインターネットにある情報を通して盆栽の育成方法を学ぶ層も多いそうですが、やはりクラブなどで勉強した方が身に付いていくそうです。
ヨーロッパの文化として、再定義するという考え方もある。日本の伝統を受け入れつつ、自分たちの文化にアレンジしていく。
「ドイツの盆栽」というのは、まだないが、いつか独自のものをつくれたらいい。
浮世絵の広重とゴッホのように、お互いの文化に影響を与えられたら素晴らしいこと!
大宮のイメージは世界の盆栽の中心地。

盆栽アーチストとして世界的に有名なWalter Pallさんにもお話をお伺いできました。
「盆栽との出会いは、稲妻にあったようだった。衝撃を受けた。こんな不可能なことがあるのか!と本を読みまくったそうです。」

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