さいたま市で楽しむ夏休み!スポット・イベント情報まとめ2018

今年もやってくる、夏休み!さいたま市で楽しむ情報をまとめました!

さいたま市で開催される、イベント情報をまとめ2018年版

まずは夏のイベントをご紹介!

さいたま市花火大会は今年も3会場で実施します。 


続いて、夏まつりも一挙ご紹介!


大宮夏まつり


与野夏祭り


岩槻まつり

※画像準備中

 


そして夏!といえば、やっぱりプール!


博物館・美術館などで楽しむ!

〜夏休みの宿題や自由研究にもお役立ち!〜

    • 鉄道博物館(大宮区) 施設情報

      いよいよ7月5日に新館もオープンし、さらにパワーアップした「てっぱく」は、この夏ぜひ行くべきスポット!おすすめです!

      新館オープンおよび本館リニューアルについて 詳細PDF

      通常休館日は火曜日ですが、7月24、31日、8月7、14、21、28日の夏休み期間は、休まず開館!


    • さいたま市大宮盆栽美術館(北区) 施設情報

      昨年4月に開かれた世界盆栽大会から、引き続きテレビでも盆栽が話題になることが増えてます。こちらは大宮盆栽村に隣接する盆栽専門の美術館です。ぜひご家族連れでお出かけください!

      企画展「夏休み子どもぼんさい美術館」 詳細

      7月14日(土)~8月29日(水)
      休館日:木曜日
      子どもたちが思う「ぼんさいってなに?」「なぜ小さいの?」などの素朴な疑問に答えながら、盆栽についてクイズに答えながら学べる展覧会です。夏休みの自由研究や調べ学習に役立つ図書を閲覧できる学習コーナーなどもあります。7/14から配布される「学習ノート」で小中学生は入館無料に!ほかにもイベント・ワークショップもあり。詳細はリンク先を。


    • 市立博物館(大宮区) 施設情報

      夏休み子ども博物館・体験講座 詳細

      7月14日(土)~8月26日(日)
      休館日:月曜日(7月16日は開館)、7月17日、8月14日

    • 展示テーマ
      1 世界に誇るさいたま市の「ものづくり」
      2 さいたま市と鉄道
      3 井沢弥惣兵衛と見沼代用水
      4 荒川とさいたま市
    • 体験講座
      土器づくり、火起こし器づくり、藍染めなど。申込必要。

    • 旧坂東家住宅見沼くらしっく館(見沼区) 施設情報

      夏休み小学生講座 詳細

      実施日はリンク先でご確認を
      休館日:月曜日(7月16日は開館)、7月17日、8月14日
      講座は申込必要。一部先着順も。


    • 浦和博物館(緑区) 施設情報

      夏休み子ども博物館 詳細

      7月14日(土)~8月26日(日)
      休館日:月曜日(7月16日は開館)7月17日、8月14日
      サッカーと鳳翔閣、中山道浦和宿などの展示や、昔のあそび、おもちゃづくり体験なども。体験講座の一部は申込必要。


    • 浦和くらしの博物館民家園(緑区) 施設情報

      夏休み子ども講座 詳細

      実施日はリンク先でご確認を
      休館日:月曜日(7月16日は開館)、7月17日、8月14日
      竹の水てっぽう作り、布ぞうり作りや竹トンボ作りなども。体験は申込必要。


    • 県立歴史と民俗の博物館(大宮区) 施設情報

      企画展「古文書大公開! -みる・よむ・しらべる埼玉-」 詳細

      解読や解釈が難しい古文書ですが、地域の歴史を明らかにする重要な資料。
      埼玉県に関わる重要中世文書についても紹介し、古文書からみる歴史の奥深さとその拡がりをわかりやすく説明・展示。
      7月14日(土)~9月2日(日)
      休館日:月曜日(7月16日、8月13日は開館)
      ジュニア向け講座、展示解説など関連事業も。


    • 県立近代美術館(浦和区) 施設情報

      企画展「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる! -埼玉の巻-」 詳細

      開催中〜9月2日(日)
      休館日:月曜日(7月16日、8月13日は開館)
      『YAWARA!』、『パイナップルARMY』(原作:工藤かずや)、『MASTER キートン』(脚本:勝鹿北星/長崎尚志)、『Happy!』、『MONSTER』、『20 世紀少年』、『PLUTO』(浦沢直樹×手塚治虫・長崎尚志プロデュース・監修/手塚眞・協力/手塚プロダクション)、『BILLY BAT』(ストーリー共同制作:長崎尚志)漫画界の鬼才、浦沢直樹の「描いて描いて描きまくる」創作活動の全貌をご紹介。


    • うらわ美術館(浦和区) 施設情報

      ぼくと わたしと みんなの tupera tupera 絵本の世界展 詳細

      開催中~8月31日(金)
      休館日:月曜日(7月16日は開館)、7月17日
      亀山達矢と中川敦子による2人組のユニット、tupera tupera(ツペラツペラ)。絵本やイラストレーションをはじめ、工作、ワークショップ、舞台美術、アニメーション、雑貨、空間デザインと、様々な分野で幅広く活躍するアーティスト。tupera tuperaの世界から約300点を、初期の絵本、さまざまなモチーフの絵本、絵本のつくりかた、イラストレーション&アートディレクション、tupera tuperaのものづくり、工作&ワークショップの6つの章でたっぷりと紹介する、初めての大規模展覧会。


    • 木力館(岩槻区) 施設情報

      木力館 夏祭り 詳細

      8月19日(日)
      休館日:お盆期間
      本年もイベントもりだくさんで開催!埼玉県産材を使った親子木工教室など、内容多彩。


  • 大宮第二公園(大宮区) 施設情報

    竹とんぼ飛ばし大会、夏の虫観察会 など 詳細

    実施日はリンク先でご確認を


さいたまといえばサッカー!

〜サッカーでも自由研究になるんです!〜

  • 埼玉スタジアム2002(緑区) 施設情報

    埼玉スタジアム 夏休み自由研究ツアー! 詳細

    8/17(金)開催。年に一度だけの特別企画!夏休みの自由研究をお手伝い

  • NACK5スタジアム大宮(大宮区) 施設情報

    平成30年度スタジアムツアーのご案内 詳細

    実施日はリンク先でご確認を
    選手用更衣室や日韓ワールドカップで優勝したブラジル代表チームのサインが書かれた控室等、普段見ることができないスタジアム見学ツアー


さいたまスーパーアリーナも夏休みイベント盛りだくさん!

  • さいたまスーパーアリーナ(中央区) 施設情報

    夏休みスペシャルワークショップin TOIRO 詳細

    7月21(土)〜26日(木)
    ペーパークラフトやダンボールアートなど。
    水かけまつり&ワールドフェア(8月10〜12日)も開催


いろいろなイベント・スポットもたくさんありますので、ぜひ素敵な夏の思い出を さいたま市でつくってください!

浦和ガイド会「第10回浦和ゆかりの講談二題」を開催

さいたま市出身の講談師・神田山吹さんが出演、「細木志朗・埼玉サッカー事始め」「石井桃子101歳の生涯」を熱く語ります!

演目 一「細木志朗・埼玉サッカー事始め」(初演)

細木志朗は東京高等師範(現筑波大)で博物学とサッカーを学び、明治41年(1908〉埼玉師範の教諭に赴任、蹴球部を創設、熱血指南されたのが“埼玉サッカーの事始め”。昭和12年埼玉師範蹴球部が全国中学校選手権で優勝、初めて優勝旗が箱根の山を越える快挙を遂げました。昭和26年から昭和56年の全国高校サッカー選手権で、浦和高・浦和西高・浦和市立高・浦和南高・武南高校が優勝を重ねた埼玉サッカーの隆盛と現在を語ります。

演目 二「石井桃子101歳の生涯」(再演)

旧制浦和高女から日本女子大学校英文学科に進学された石井桃子は、戦前から「熊のプーさん」翻訳出版、戦後の殺伐とした時代に「ノンちゃん雲に乗る」を創作出版、荻窪の自宅の一部を改装して「かつら文庫」を開く等、“こどもたちに良い本を届ける”思いに捧げた101歳の生涯を語ります。

女流講談師・神田山吹
さいたま市出身
平成6年2代目神田山陽に入門
平成11年二つ目昇進
平成18年真打昇進

日時; 平成30年7月8日(日) 開場13:20・講談14:00-16:00
会場;浦和駅東口コムナーレ(浦和パルコ)9階 第15集会室
主催:さいたま市観光ボランティア・浦和ガイド会
募集人数:100名(多数の場合抽選)
参加費:お一人800円
申込:往復はがき(3人まで連記可)で、
①「講談二題」
②住所
③氏名(参加者全員)
④年齢
⑤電話番号
を明記の上、6月26日(火)必着で下記へ

〒330-0055
さいたま市浦和区東高砂町11-1
コムナーレ9階 メールボックスC-02浦和ガイド会 宛

皆様のお申し込みをお待ちしております。

浦和ガイド会さんの公式サイトはこちら

「第37回大宮薪能」の見どころ

伝統の「大宮薪能」が、5月25日(金)と26日(土)に武蔵一宮氷川神社境内(雨天の場合はさいたま市民会館おおみや大ホール)にて開催されます。

37回目を迎える今回の「大宮薪能」も、金春・観世・宝生流の3流派が一堂に会し、4つの能が演能されます。毎回人気の狂言は、1日目は大蔵流で「仏師(ぶっし)」、2日目は和泉流で「鐘の音(かねのね)」と、2流派にご出演いただくこととなり、これは第7回開催以来30年ぶりのことです。

「第7回大宮薪能」パンフレットデザイン

さて、今回の演目の中からひとつ見どころをご紹介します。
それは1日目(金曜日)の金春流「土蜘(つちぐも)」です。

能の中でも動きがあり派手な演出が特徴で、初心者でも楽しめますよ!上の写真のように、和紙で作られた蜘蛛の糸を投げる場面では、舞台が白い糸で覆われ、過去の大宮薪能では客席から思わず歓声が漏れたこともありました。

この蜘蛛の糸(ペーパーストリーマーというもの)は、さいたま市出身のミュージシャン、タケカワユキヒデさんが、ゴダイゴの曲「モンキーマジック」の演出で使用したことでも知られています。

また、今回、金春流「土蜘」のシテは若手能楽師の本田芳樹氏です。長年にわたり「大宮薪能」の普及・発展にご尽力いただいている本田光洋氏のご長男で、「大宮薪能」でのシテは初めてとなります。

※毎年3月に開催している「大宮薪能を楽しく観る講座」で講師をする本田芳樹氏

ぜひ皆さん「大宮薪能」へお越しください!鑑能券は大宮駅観光案内所で好評販売中です!!
詳しくはこちら

長寿平安願い岩槻で開催 「重陽の節句」

  重陽の節句は「菊の節句」とも呼ばれ、平安時代より不老長寿を願い、菊にまつわる行事が行われていました。健康と長寿を願いながら、岩槻の秋を楽しんでみてはいかがですか。

期間:平成29年10月7日(土曜日)~10月15日(日曜日)
午前10時30分~午後4時まで

重陽の節句
◎オープニングイベント10月7日(土)8日(日)
場所:岩槻駅東口・クレセントモール

7日(土) 開会セレモニー・和太鼓披露 菊和菓子制作体験(子供用100円/大人用500円)・木目込ストラップ制作体験(500円)
8日(日)ミニ菊人形制作体験(200円)・木目込ストラップ制作体験(500円)

◎開催期間イベント 
*後の雛・重陽吊るし雛巡り
博物館・特別参加店において後の雛(秋に雛人形の虫干しも兼ねて飾る伝統行事)と重陽の吊るし雛の展示

*博物館・特別参加店のスタンプラリー
木力館・東久歴史観・鈴木酒造・陶わた忠・東玉人形の博物館・久伊豆神社・赤煉瓦つくりの大正館

*重陽食文化巡り 飲食・菓子店で重陽、菊にちなんだメニューを提供します
ほてい家・桜茶屋・ふな又・寿々家・ほそい・せんべい家・はっこん家・礒崎家宋庵・藤宮・田中屋本店・秋月・時の鐘田中屋・トワソリーヌ・彩の実

*菊花展
久伊豆神社 菊花展

◎同時開催イベント
「第3回創作人形フェスティバル」

重陽の節句実行委員会ホームページ
http://tyouyouiwatuki.com/dai4kaityouyouevent/

重陽の節句実行委員会
〒339-0057
埼玉県さいたま市岩槻区本町3-2
TEL : 070-1274-4971
受付時間 10:00~17:00(土・日・祝日除く)
【 担当 水落 】

盆栽に魅了されたタイ人による、タイでの盆栽ビジネスについて

タイ王国。あなたはこの国の名前を聞いて何を思い浮かべますか?辛くて美味しいタイ料理や、蒼いビーチや黄金の寺院などに代表される観光スポットを挙げる方が多いのではないでしょうか。その他にはムエタイ、タイビール、タイシルク、タイ仏教などといったキーワードもありますね。
タイは親日国としても知られ、日本と親密な関係を築きながら経済成長を遂げてきました。今日では日本はもちろん世界中から多くの人たちが観光・ビジネスなどを目的にタイを訪れています。皆さんの中にもタイに行ったことがあるという方は多いのではないでしょうか。

そんなタイにおいてあなたは「盆栽」をイメージすることはできますか?盆栽といえば、何となく日本にしかなく、ましてや年間を通じて高温のタイで栽培できるのだろうか、と疑問に思うのではないでしょうか。実際にぼくはそう思っていました。むしろイメージできるのは椰子の木やバナナ、パイナップルという常夏の植物たち。
4月の中旬、ぼくはタイの首都バンコクを訪れる機会があり、その旅の途中で現地で盆栽ビジネスを手がけているマノップさんというタイ人男性にインタビューをする機会を得ました。世界盆栽大会が28年振りに日本はさいたま市で開催され、盆栽の魅力が改めて見直されています。このインタビュー記事を通して、ぜひタイや盆栽の新たな世界観を感じて頂ければ嬉しいです!(インタビュー中に挿入されている盆栽は全てマノップさんが所有する盆栽です)

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バンコク在住のマノップさん↑。「世界盆栽大会inさいたま」のファイルと。

まつ:はじめまして。まつと言います。さいたま市という街から来ました。・・・さいたま市って知ってますか?こちら、さいたま市が世界に誇る大宮盆栽美術館と、来週開催される世界盆栽大会のパンフレットをお持ちしました。よかったらどうぞ。

マノップさんもちろん知ってますよ。大宮盆栽村は有名ですよね。行ったこともあります。もう20年近く通ってますね。(パンフレットを指差しながら)この盆栽は以前は高木盆栽美術館にあったものですね。こちらは蔓青園の盆栽ですね。実際に見たことがあります。

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タイの盆栽ビジネスについて

まつ:詳しいですね!驚きました。では早速インタビューに入らせてください。まず最初にマノップさんと盆栽の関わりについて教えて頂けますか。マノップさんにとって盆栽はビジネスですか?それとも趣味ですか?

マノップさん:最初は趣味であり、それがサイドビジネスに発展しました。本業はお茶飲料会社の経営をしています。盆栽の数が増えてくると庭のスペースが足りなくなりますよね。ではそこでどうするか。売るのです。古い盆栽を売って、新しい盆栽を買う。そしてある時、「おっ、もしかしてこれはビジネスになるのでは」と気付いたのです。それが私の盆栽ビジネスの始まりでした。

まつ:盆栽はどこから購入しているのですか?

マノップさん:当初は中国から輸入をしていました。しかし品質がいまいちでしたので、その次は台湾からも輸入するようになりました。台湾では真柏(しんぱく)や黒松を仕入れることができました。タイに比べて台湾は気温が低いですよね。日本は台湾より更に気温が低いので、台湾の次は日本の盆栽もタイで栽培できるかテストしてみようと思い、日本からも盆栽を輸入することになりました。

まつ:気温のことに触れられましたが、タイはとても暑い国ですよね。盆栽を栽培する上で何か問題はあるのでしょうか。

マノップさん:全て大丈夫というわけではありませんが、いくつかの品種は問題ありません。例えばアザレアは駄目です。楓も種類によりますが難しいものもあります。いま私が輸入している盆栽の多くは真柏(しんぱく)と黒松です。

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まつ:「盆栽」は日本語ですが、タイでも同じようにBonsaiと発音するのですか?盆栽の知名度はどれくらいなのでしょうか。

マノップさん:はい、タイでもBonsaiで通じます。また、タイでは「マイダット」と呼ばれる鑑賞植物があります。写真をお見せしますよ。

まつ:これが「マイダット」ですか。なんか盆栽に似ていますね。

マノップさん:そうですね。しかし盆栽とマイダットは手入れ方法が異なります。例えば水やりや剪定などですね。マイダットは手入れがとても簡単です。毎日定期的に水を与えるだけです。しかし日本の盆栽は手入れに気を遣わなければなりません。もしマイダットの園芸家が日本の盆栽を栽培しようとしても簡単ではないでしょう。

まつ:マノップさんの盆栽ビジネスは好調ですか?客層はどのような方たちなのでしょうか。

マノップさん結論から言うととても良いビジネスと言えます。なぜか。盆栽を日本から輸入をすると当然コストは増します。そうなると購入層は自然と高所得者に集中します。また、これらの盆栽の手入れするのは誰でしょうか。多くは庭師などのスタッフであり、彼らは自分自身で手入れをすることはほとんどありません。もしスタッフが丁寧に手入れをすれば問題はありません。一方で丁寧に手入れをしなかった場合、例えば水をあげ過ぎたりしてしまった場合は枯らしてしまいます。丁寧に手入れをする顧客はまた購入をしてくれますし、そうでない顧客は購入をしなくなります。まちまちではありますが、総じて好調と言えます。

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盆栽との出会い

まつ:そもそもマノップさんが盆栽を好きになったきっかけは何だったのでしょうか。

マノップさん9歳の時です。私の父の友人が当時、台湾の盆栽を収集していました。それを見て「わぁなんてキレイなんだろう」と思ったのです。そして「1個ちょうだい!」と言って、実際に1個貰いました(笑)。それ以来すこしずつ収集をするようになったのです。

まつ:そして今はどれくらいの盆栽をお持ちなのでしょうか。

マノップさん:数えたことないですね・・・。大体150鉢くらいでしょうか。

まつ:沢山ありますね!それらは全て販売用なのでしょうか?

マノップさん:はい、そうです。最近は小さくて若い品種、安価な盆栽を仕入れていますね。その方がお客さんも購入してくれます。というのも、多くのお客さんは、やはり大きくて立派な盆栽を気に入ります。しかし値段を聞いて「あっ」と驚くのです(笑)。とはいっても小さいから安いとは限りません。結局は品質に左右されます。

まつ:それだけ多くの盆栽を扱うと、当然手入れは必要ですよね。どのように勉強したのですか?

マノップさん最初は日本の盆栽雑誌を読んで勉強しました。私は日本語は読めませんが、写真が分かりやすかったのでそれを見て勉強したのです。ただそれはあくまでも基本的な知識でした。それ以上は盆栽園や販売業者に直接聞く必要がありました。

まつ:盆栽園というのは日本のですか?

マノップさん:はい、もちろんそうです。私が日本に仕入れに行く時は盆栽園に3~4時間は滞在をし、色々なことを質問します。

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大宮盆栽村について

まつ:冒頭で大宮盆栽村に行ったことがあると言ってましたよね。その時に受けた印象などは覚えていますか?

マノップさん盆栽村に住んでいる住民たちは必ず盆栽を栽培しているのだろうか、と訪問前は思っていました。しかしいざ行ってみると「ん?盆栽はどこだ?」(笑)。そして地図をもらって歩いてみました。当時盆栽園は全部で7ヶ所。それで盆栽村って呼べるの?と思いましたね(笑)。それでもやはり盆栽が好きだから、どの盆栽園でも1~2時間は滞在しました。幸せな時間でしたね。

まつ注:かつては30くらいあった盆栽園ですが、現在は5つほどだそうです。かつての最盛期に来たら「盆栽村」の名前の通りだったかもしれませんね。

まつ:大変お詳しいですが、そもそも日本へは何回行ったことあるのですか?

マノップさん:そうですね、日本には少なくとも100回は訪問しています。大宮の盆栽村だけでも過去20年間に30回は行っていますよ。

まつ:100回!それは凄い!ところで盆栽以外で興味のあることはありますか?

マノップさん日本の伝統芸術全般が好きです。例えば水石(すいせき)です。盆栽を飾る時には水石も傍らにあります。それ以来少しずつ購入するようになりました。また本業がお茶を中心とした飲料会社の経営なので、茶碗やぐい飲みなども収集しています。

まつ:好きな盆栽家はいますか?

マノップさん:答えにくいですね。もちろん沢山の盆栽家と面識があります。しかし仮に私がたった一人だけの名前を挙げて、それが記事となって掲載されたらややこしい問題になりますよね(笑)。だから「今後も盆栽家の皆さんとは良い関係でいたい」というという回答にさせてください(笑)。

まつ:タイでの盆栽について色々お話をきけて大変嬉しいです。貴重なお時間をありがとうござました。また日本の盆栽を愛して頂きありがとうございました。

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マノップさんにアポを取ったのはバンコク入りの2日前。当日は日曜日ということもあり、限られた時間の中でのインタビューでした。流暢な英語を話すマノップさんはぼくの無知な質問に対しても丁寧に答えてくれました。それどころか日本はもちろん大宮盆栽村には30回は行っているとのこと。もしかしたらぼくと近所ですれ違っていたかも知れません。
この記事を書いている間にもマノップさんとはメールで質問のやり取りをしていましたが、豊富な知識に裏付けされれた的確な回答をしてくれました。その背景にあるのはタイの暑さに負けないマノップさんの盆栽への圧倒的な熱い情熱、盆栽に魅了された一人のタイ人の姿がありました。

そんな情熱エピソードの一つとして、マノップさんは日本盆栽協会が1934年から開催している「国風盆栽展」に出品した時の話をしてくれました。これまでの盆栽に関する全ての経験と情熱を注ぎ、日本最古と言われるこの格式高い盆栽展に出品できたことを「夢のような経験でとても誇りに思っている」とのこと。その盆栽との記念写真がこちら(撮影場所は顧客邸)。この写真はマノップさんの宝物なのだとか。

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日本から遠く離れたバンコクで盆栽への熱い情熱を持つタイ人のお話でした。テレビ等では熱狂的な日本好きを見ることが多いですが実際に会うとただただ圧倒されます。違う国の文化に惚れ、愛す心。今回のタイでの盆栽ビジネスに係わるインタビューを通してぼくも盆栽の奥深さを初めてしることができたと思います。マノップさん、ありがとうございました!

・マノップさんの盆栽園(BONSAI KOEN)
http://www.bonsai-thailand.com/index.php